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jr回答「技術的に困難」

平成29年(2017年)11月1日(水)、信濃毎日新聞(朝刊)に、以下の記事が掲載されました。

 


千曲への新幹線新駅設置「技術的に困難」 JRが回答

 千曲市は31日の市議会特別委員会で、市内2カ所の候補地を挙げて誘致を進めている北陸新幹線(長野経由)新駅構想について、JR東日本から「技術的に難しいとの趣旨の回答があったと明らかにした。

 岡田昭雄市長は回答について「検証する必要があると述べ、JR側が示した課題を乗り越える方法がないか探るとした。一方、同社広報部(東京)は取材に、市側に伝えた内容は「最終的な回答だ」と説明した。

<以下、略>

(出所)信毎web http://www.shinmai.co.jp/


今年(2017年)3月14日、千曲市が事務局となっている「新駅誘致期成同盟会」では、岡田市長を筆頭に、和田市議会議長、市議会企業等及び新幹線新駅誘致推進特別委員会委員長、滝沢千曲商工会議所会頭、下﨑元県議会議長も同行し、長野市にあるJR東日本長野支社に出向き、川合支社長に「北陸新幹線新駅設置要望書」等を提出しました。

 

その後、これまでJR側から何の回答も得られずにいましたが、7か月半かかって、ようやくJRから回答が出されました。

 

その回答の趣旨は、『技術的に新駅設置は困難』ということと、『これが最終的な回答』ということの、2点です。

つまり、『もう金輪際、面倒な話は持ち込まんでくれ!』っていうことではないでしょうか?

 

新駅誘致期成同盟会が、JR東日本に提出した要望書で、新幹線の新駅誘致の候補地として挙げたのは、次の2か所です。

  • A案: 五里ケ峯トンネル出入り口付近
  • B案: 長野道更埴インター付近

 この2案に対する、JR東日本による回答は、以下の通りです。

 

【A案】五里ケ峯トンネル出入り口付近

  • カーブ区間のため線路を傾けてあり、ここに駅を造って車両が止まった場合、車両の傾きが基準よりも大きく、乗降客が転倒する危険がある。
  • 傾きを改善する工事方法を複数検討したが、いずれもA案付近では現実的ではない。

 

【B案】長野道更埴インター付近

  • 新幹線の橋桁をつるケーブルを支える塔があるため、プラットホームが造れない。
  • 南側に移すと、勾配があり、駅を作るには場所的に適さない。


この報告を受けた委員からは、『なぜ技術基準がクリアできないと今まで分からなかったのか』と疑問視する意見が出たそうです。

 

千曲市側は、「技術基準上は駅が設置できると思っていた」と説明。

岡田市長は、「土木や鉄道などの複数の専門家に意見を聞く」考えを示したとのこと・・・。

┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

 

新駅誘致の候補地A案B案
Googleマップより

市民からの反響

この、信濃毎日新聞の記事を見た方々から、たくさんの連絡をいただきました。

  • 新幹線新駅誘致を、千曲市発展のための『未来への投資』として強引に推進してきた、市長や市会議員たちは、どうやって責任を取るのか。
  • 結局、市長や推進派の議員は無駄に税金を使って、市民を苦しめただけだ。
  • 市民に謝罪と説明をするべきだ。
  • 地に足のついた、現実的で具体的な政策を実施してほしい。

等々です。(宇田川)


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